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急性喉頭蓋炎

呼吸が苦しくなる原因はたくさんありますが、大事な疾患の一つが急性喉頭蓋(がい)炎です。この存在に気づくのが遅くなると息が詰まり直ちに命にかかわる可能性があります。発熱、のどの痛みなどの他に息がしづらい、物をのみこみにくいなどの症状が出てきたときは、急いで耳鼻咽喉科を受診してください。空気の通り道にある喉頭蓋が強く腫れて窒息の恐れがある場合は、まず、声帯の下方にある気管に首の皮膚から直接穴をあけ(気管切開)、呼吸の道を確保する必要があります。喉頭蓋の腫れには抗菌薬やステロイドの投与を行います。順調に経過すれば、通常は1~2週間ほどで急性喉頭蓋炎は改善し、首に開けた穴も塞ぐことができます。